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SUCCESS STORY 活用企業の声

サステナビリティページで企業価値を向上 「攻めのPR」を成功に導いたMIeCO2の伴走型支援

燕運送株式会社
  • 物流
  • CO2削減への取り組み
  • 企業ブランディング
  • 非上場
2025.12.25

 

発行:伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社 取材日:2025年10月17日
サステナビリティページで企業価値を向上
「攻めのPR」を成功に導いたMIeCO2の伴走型支援

新潟県で運送業を営む燕運送は、脱炭素化の取り組みと、ホームページの刷新という二つの経営課題を抱えていました。伊藤忠丸紅鉄鋼の脱炭素トータルソリューションサービス「MIeCO2」は、CO2排出量の算定だけでなく、そのデータを活用した「サステナビリティページ」の制作も提案。「攻めのPR」を成功させ、企業価値を大きく向上させました。MIeCO2の伴走支援がもたらした変化と成果について伺いました。

導入前の課題
  • 脱炭素の知識やノウハウが全くなく、何から手をつけてよいか分からなかった
  • 拠点ごとの詳細なエネルギーコストが不明で、精緻な経営判断が難しかった
  • 企業の先進性をPRしたくても、データに基づいた魅力的なコンテンツがなかった
導入理由・解決策
  • 専門家がチームで伴走し、知識ゼロでも安心してプロジェクトを推進できる
  • MIeCO2で排出量を算定。拠点ごとのコストを客観的データとして可視化
  • 可視化を企業価値へ。データを「見せる」コンテンツへと昇華
導入効果
  • 自社の排出状況が明確になり、継続的なCO2削減活動の基盤が構築できた
  • コスト管理の精度が向上。先進的な取り組みが新たなビジネス機会を創出した
  • 業界紙から取材を獲得。企業の信頼性とブランド価値が大きく向上した

燕運送株式会社 ロゴ

燕運送株式会社 様

新潟県燕市を拠点に、地域産業を支える物流事業を展開。一般貨物輸送に加えて倉庫業も手がけ、保管から配送まで一貫したサービスで多様なニーズに対応。「安全・確実・迅速」をモットーに、品質の向上とともに環境負荷の低減を進めています。

社名 燕運送株式会社
業種 一般貨物自動車運送業
従業員数 95名(令和7年9月現在)
設立 昭和32年8月
URL https://www.tsubame-ex.co.jp/
目次

  • 協力会社の提案を機に動き出した、企業価値向上への挑戦
  • 知識ゼロの不安を解消した「ワンチーム」体制での伴走支援
  • CO2排出量を「見える化」から「活かす」へ。データが”PR資産”に
  • 業界紙の取材獲得。「攻めのPR」で信頼と新たなビジネスチャンスを創出

燕運送の作業風景 燕運送の作業風景

協力会社の提案を機に動き出した、企業価値向上への挑戦

もともと、「脱炭素」という言葉自体に馴染みがなく、私たちにとっては全く未知の世界でした。一方で、トラック業界全体としてCO2削減は避けて通れない命題であり、燃費計測など身近にできる取り組みは続けていました。しかし、あくまでも断片的な活動であり、会社として体系的に脱炭素化を推進するための具体的な計画やノウハウはありませんでした。何をどうすれば良いのか、具体的な道筋を描けずにいたのです。正直に言えば、どこから着手すべきかも迷っていました。

それと並行して、もう一つ大きな経営課題を抱えていました。長年使っていた会社のホームページが古くなっていたことです。当時のホームページは、スマートフォンでの表示に最適化されておらず、文字が小さく表示されてしまうなど、非常に見づらい状態でした。特に現代では、若い求職者の方々がスマートフォンで企業情報を収集するのが当たり前です。採用面でも不利でした。採用活動を強化するためにも、企業の顔であるホームページを刷新し、私たちの事業内容はもちろん、働く環境や企業としての姿勢をしっかりと伝えていく必要性を強く感じていました。

この二つの独立した課題――「脱炭素の体系化」と「サイト刷新」――を抱えていた時期に、長年の取引先である協力会社から脱炭素への取り組みを勧められ、検討を開始。そこで出会ったのが伊藤忠丸紅鉄鋼の脱炭素トータルソリューション「MIeCO2」でした。特に印象的だったのは、排出量の算定にとどまらず、「サイト刷新のタイミングに合わせ、算定データを活用したサステナビリティページを構築してはどうか」という提案です。脱炭素の推進と企業PRの強化を同時に実現する視点は私たちにとって新鮮で、進むべき道筋が一気に明確になりました。そこで本格的にプロジェクトを立ち上げる決断をしました。

燕運送の乗務員

知識ゼロの不安を解消した「ワンチーム」体制での伴走支援

本格的な脱炭素化への第一歩を踏み出すにあたり、MIeCO2を選んだ決め手は、その提案の深さと広さでした。単にCO2排出量を算定する「見える化」のツールを提案するだけでなく、その先にあるPR戦略までを具体的に示してくれたこと。この「見える化」から「見せる化」までを一気通貫でサポートするという姿勢に、大きな価値を感じました。

当初は「スコープ」といった専門用語も知らなかった私たちにとって、知識ゼロからの挑戦には大きな不安がありました。しかし、MIeCO2の伴走支援がその不安を払拭してくれたのです。こちらが1つ質問をすると、3にも4にもなって返ってくるようなきめ細やかなサポート体制に、「これなら安心して任せられる」と大きな安心感を覚えました。何から手をつけるべきか分からなかった私たちにとって、専門家が明確な道筋を示し、常に隣でサポートしてくれる状況は、プロジェクトを推進する上で何よりの推進力となりました。未知の分野へ挑戦する上で、信頼できるパートナーの存在がいかに重要であるかを、改めて実感した次第です。

単にツールを導入して終わり、ではない。そのデータをどう経営に活かし、どう企業価値に変えていくか。そこまで見据えて伴走してくれるパートナーシップこそ、MIeCO2が提供する価値だと感じています。このサポート体制があったからこそ、私たちは迷うことなく、本格的な脱炭素化と、それを軸とした「攻めのPR」という目標に向かって進むことができました。

主に鋼材 ・ステンレス ・鉄・加工品 ・一般器物などを運送

CO2排出量を「見える化」から「活かす」へ。データが”PR資産”に

MIeCO2を導入し、まず取り組んだのは、過去3年分のCO2排出量の算定でした。これまでは大まかにしか把握できていなかった燃料や電力の使用量が、「どの倉庫でどれだけの電力が使われているか」というレベルで詳細に「見える化」されました。この客観的なデータは、今後のコスト管理の精度を高め、より効果的な削減策を検討するための貴重な経営判断材料となりました。そして、この「見える化」されたデータを、次にどう「活かす」かというプロセスにおいて、MIeCO2の支援サービスが大きな役割を果たしました。サステナビリティページにどのような情報を、どのような順番で、どのような言葉で伝えれば企業価値向上につながるか、その内容や構成を専門家の視点で具体的に提案してくれたのです。

デザインの方向性から掲載する文章のトーン&マナー、さらには私たちの取り組みへの思いを伝えるインタビュー記事の企画に至るまで、的確なアドバイスを踏まえ、単なるデータの羅列ではない、企業の思いや姿勢が伝わるコンテンツの骨子が固まっていきました。このプロセスは、私たちと伊藤忠丸紅鉄鋼、そしてホームページ制作会社の三社が「ワンチーム」となって創り上げる共同作業でした。

専門的な内容も、このチーム体制のおかげでスムーズに進行しました。伊藤忠丸紅鉄鋼は専門家として私たちを導くと同時に、制作会社との円滑なコミュニケーションを促す調整役も担ってくれました。データ収集や整理で不明点があってもすぐに相談できるためプロジェクトが停滞することなく、データという客観的な事実が、企業の物語を語るための強力な武器、まさに”PR資産”へと変わっていく。その過程をチームで共有できたことは、非常に貴重な経験でした。

業界紙の取材獲得。
「攻めのPR」で信頼と新たなビジネスチャンスを創出

新しいホームページとサステナビリティページを公開すると、すぐに具体的な反響がありました。特に、業界専門紙である「物流日本」から「先進的な取り組みなので、ぜひ取材させてほしい」と連絡をいただいたときは、本当に驚きました。これまで社内で地道に行ってきた環境活動が、このような形で外部から評価されるとは想像もしていませんでした。「守り」だと思っていた活動が、明確な「攻めのPR」として成果を生んだ瞬間であり、今回のプロジェクトの成功を確信しました。

社外からの反響はそれだけではありません。既存の取引先からも取り組みについて声をかけられるようになり、企業としての信頼性向上を実感しています。特に、「伊藤忠丸紅鉄鋼と一緒にプロジェクトを進めている」という事実そのものが、私たちのような中小企業にとって大きな「後ろ盾」となり、ブランド価値を格段に高めてくれました。これは、大手企業が認める水準で環境活動に取り組んでいるという証明にもなり、営業活動において自信を持って自社の姿勢を語れるようになっています。この信頼は、今後のビジネス展開において大きなアドバンテージになるでしょう。先進的な取り組みが評価されることで、新たなビジネスチャンスが生まれる可能性も感じています。

今回の取り組みを通じて、自社の排出状況が明確になっただけでなく、実際にCO2排出量は削減傾向にあります。これは、計画的な車両の入れ替えに加え、「会社としてCO2削減に取り組んでいる」という姿勢が明確になったことで、ドライバー一人ひとりが日々の運転で燃費を意識するなど、現場レベルでの行動変容にも繋がった結果です。会社全体で同じ目標に向かって取り組んでいるという一体感が生まれ、組織としての強さにも繋がっていると感じています。継続的なCO2削減活動の基盤を構築できたと実感しています。今後は、MIeCO2のサポートを受けながら第2、第3段階へとステップアップし、将来的にはカーボンクレジット化も視野に入れていきたいと考えています。今回の成功を糧に、これからも脱炭素化を推進し、企業の持続的な成長と社会への貢献を両立させていきたいですね。

導入事例制作:CaseFactory

 

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